パイナップルケーキのお土産としての人気度について
パイナップルケーキは台湾の代表的なお菓子の1つで、台湾を訪れた人々に必ずと言っていいほど買われているお土産!
日本国内でも、微熱山丘(Sunny Hills)のブームでとてもポピュラーになったパイナップルケーキだけど、台湾の現地でパイナップルケーキに初めて出会った!というより、お土産でもらってその存在を知ることが多いかなーと思います!

え?そもそもパイナップルケーキをよく知らない?w
かくいう私も、パイナップルケーキとの出会いは台湾と日本のハーフである友達からもらったお土産。
第一印象のほろほろとした生地のくちどけやバターの香りはお菓子としてすんなり受け入れやすい一方で、「アジアのお菓子っぽくないなー」という新鮮さも意外で◎!超大好物に♡
「台湾土産といえばパイナップルケーキ!」と言われるほどポピュラーなお土産になったのは、生地とフィリング(餡)の独特な食感や昔ながらの台湾風のパッケージがかわいくて総合的にとっても魅力的だから。そして日本での人気もさることながら、欧米でも「〇〇のパイナップルケーキはおいしい!」と特定のお店が話題になるなど人気になっており、世界中で愛されるお土産になっているのです。
今回は、そんな台湾土産には外せないパイナップルケーキのお土産としての人気度について、詳しく説明していきまーす!
1.そもそもパイナップルケーキとは?

パイナップルケーキは台湾語で「鳳梨酥」と書きます。
「鳳梨」はパイナップルのこと。
「酥」は小麦粉を油でこねて砂糖を加えて焼いたクッキーのようなお菓子や、クッキーやパイ等から片栗粉をまぶしてあげたものなど、とにかく「サクサクした食感のもの」をあらわす言葉で、お菓子だけでなく料理にも使われます。

直訳は「パイナップルサクサク」…?
しかしパイナップルと言われてもそのまま入っているのか、練り込まれているのかはわからないし、同じサクサクでもクッキーとパイじゃ食感も作り方も全然違うので、これだけでは何のことかわからないですよね。

超簡単に言えば、「サクサクほろほろのクッキー生地の中に、結構たっぷり甘酸っぱいパイナップルジャムが入ったもの」です!
中身のフィリングは、パイナップルや冬瓜などを使って作られています。フィリングのパイナップルには日本にもつながる深ーい歴史があって、食感や味を大きく左右する超重要要素なのです。パイナップルケーキを知るうえで欠かせないパイナップルケーキの製造過程や材料について詳しくはこちら↓

たとえば、日本にはおまんじゅう屋さんがあちこちにあって、名物のおまんじゅうもいろいろあったりしますよね?パイナップルケーキも同じで、生地やフィリング(餡)がお店ごとに違ってそれがまた好みの分かれるところなんですが、パイナップルケーキ好きはそれぞれの良さを噛みしめながら推しを見つけてゆくのです。
パイナップルケーキの種類
さて一口にパイナップルケーキといっても、実はそのバリエーションは多いのです。そもそもフィリングに使われるフルーツがパイナップルでないもの、甘しょっぱいお菓子が好まれるのは万国共通なのか?しょっぱい玉子を使ったものから、果てはチョコレート入りなどなど。

いやいやそれはもうパイナップルケーキじゃないんじゃ…?
マンゴーやグアバを使ったフィリングだったり、生地にクリームチーズを使うなど、小麦粉を使た生地と甘いフィリングの組み合わせはお菓子としてとてもアレンジがしやすいのかもしれません。
ということでこの記事の中で主にご紹介するのは「鳳梨酥」と「土鳳梨酥」の2つですが、パイナップルケーキの豊富すぎる種類についてはこちらで詳しく書いています。

色々なバリエーションはありますが、最もベーシックなパイナップルケーキは「鳳梨酥」と「土鳳梨酥」です。じゃあこれらは何が違うの?ということでそれぞれご紹介したいと思います!
鳳梨酥(オンライソー)
鳳梨酥はフィリングにパイナップルだけでなく、冬瓜が使われています。冬瓜と聞くと和食の煮物や中華料理のイメージが強いので少し意外ですよね。初めて知った時にはお菓子に冬瓜!?とびっくりでした。

でも、なんでパイナップルに冬瓜を混ぜたの?
パイナップルは15世紀末にコロンブスによって発見された南米原産の果物です。大航海時代のスペインを経てキリスト教の布教と共に世界中に渡り、各地で栽培されるようになりました。
台湾には1600年代末頃にやってきて栽培されるようになりますが、産業として大きくなるのはもっとずっとあとのこと。
今でこそパイナップルは甘くてジューシーな果物ですが、元々はそんなに甘くなく、非常に繊維質で酸っぱかったのだそうです。そこでパイナップルと混ぜて酸味を抑えたり、食感を良くするのに繊維が非常に細かい冬瓜が使われたのです。
冬瓜を使うことによってパイナップルの繊維感が軽減され、ちょっとねっちりとした食感になります。ちなみに私は初めて出会ったパイナップルケーキがねっちりフィリングの鳳梨酥だったので鳳梨酥推しです!

酸味が比較的少ないので好き嫌いのありそうな人にはこちらがおすすめです。
土鳳梨酥(トゥオンライソー)
そして、鳳梨酥の前に「土」がついた土鳳梨酥はフィリングにパイナップルだけが使われています。台湾語で土は「その土地のもの」という意味です。
名前だけなら土鳳梨酥の方が元祖のような印象ですが、出来たのは土鳳梨酥の方が後。
パイナップル産業が盛んになり品種改良が進むと、パイナップルはどんどん甘くなり繊維も細かくなっていきます。そのため「なんで冬瓜のペーストをフィリングに使う必要があるの?」と疑問を持つ人も出るほどに。
そこで生まれたのがパイナップルだけを使ったフィリングのパイナップルケーキ、土鳳梨酥なのです。こちらは冬瓜を使わない分パイナップルの食感や酸味をより感じることができます。この2つの違いをまだ知らなかった頃は、「これは酸味があって繊維がしっかりあるタイプなんだなあ」くらいにしか思っていませんでしたが、そもそも違うものだと知ってからは土鳳梨酥の食べ比べをしたり新たな楽しみとなりました。
土鳳梨酥の方がパイナップルの繊維や酸味を感じられる分好き嫌いが分かれてしまう場合もあるので、鳳梨酥と合わせて購入して2つセットで配るのがおすすめです。

この2つ、本物・ニセモノという表現もされることがありますが、どちらも正真正銘本物なのでぜひどちらも愛してあげてください♡
パイナップルケーキの起源

パイナップルケーキの起源についても簡単に説明しておきますね
パイナップルケーキの起源は諸説あります。ざっと以下の3つに集約できます。
- 「喜餅」起源説
- めでたい6つの餅起源説
- 台中菓子店起源説
いずれにしてもパイナップルケーキは台湾の歴史と縁起の良さとは切っても切れないお菓子なのです。
実は今回パイナップルケーキを台湾の歴史や文化から紐解くために調べていくとどんどん遡ってキリがなくなり、ブラウザのタブが大変なことにww
もちろん食文化をたどることは容易なことではないですし、敬意も払う必要があるので、諸説あるにしてもどうしてもそれぞれ腑に落ちるところまで調べたい!!!と思って中国語の記事まで辿っていたらものすごい時間が経ってしまいましたww
執念深くww調べたパイナップルケーキの起源について知りたい方はこちらの記事もどうぞ

世界でのパイナップルケーキの人気度
台湾でのパイナップルケーキの人気度
お土産としてはもちろん人気のパイナップルケーキ!地元の人々の間ではどうなのでしょうか?

生活の一部、季節行事やお祝いに欠かせないお菓子という感じ!
新年はもちろん、パイナップルケーキの起源でも書いた通り、婚約などのおめでたい節目には必ず登場するようです!
アジア圏での人気
台湾をはじめ、中国、香港、シンガポール、マレーシア、日本など、アジア圏ではパイナップルケーキが広く愛されています。それぞれの地域で味や種類が異なり、地元の味を楽しむことができます。
日本と台湾は飛行機で4時間くらいで近い距離ですが、お土産じゃないとなかなか食べる事が出来なかったパイナップルケーキ。2013年の微熱山丘(Sunny Hills)のオープンで一気にポピュラーになり、その後通販サイトや空港でも手軽に購入できるようになりました。また、成城石井などの輸入食品スーパーの台湾フェアなどでも購入するチャンスがあります!
アメリカやヨーロッパ圏での人気
アメリカやヨーロッパ圏でも、台湾のパイナップルケーキは人気があります。特に、アメリカのハワイやカリフォルニア、ヨーロッパのイギリス、フランス、ドイツなどで愛されています。
これらの地域では、アジア圏とは異なる味や種類が展開されており、地元の素材や文化を取り入れた商品も販売されています。また、海外に住む台湾人や台湾のファンも、通販サイトや現地の店舗で手軽に購入することができます。
ローカライズされたパイナップルケーキも非常に気になりますが、台湾土産としてのパイナップルケーキをしらべてみると、ドイツでは「佳德」、フランスでは、「〇〇」が人気のようです!
パイナップルケーキの魅力やお土産としての人気の理由
台湾ならではのお土産としての魅力
パイナップルケーキがお土産として人気がある理由はやっぱり台湾ならではの魅力が詰まっているところ!
台湾はかつてパイナップルの生産量が世界第3位にまでなった一大生産地で、フィリングのおいしさは文句なし!
台湾で新年や婚約などのお祝いに欠かせないお菓子でローカル感もアリ、パッケージはデザインが様々で台湾語やパイナップルのイラスト、凝った文様など、あげる人に合わせてTHEローカルなものからラグジュアリーまで選べるのもポイント。友達にはローカル系、お世話になっている人にはラグジュアリー系で楽チンお土産チョイス!

色々迷っていると旅行を楽しめなくなっっちゃうからお土産は全部パイナップルケーキ!
さらに!お土産に詰まっている台湾の歴史や、日本との関わりなんかの色々なお土産話も出来ちゃいます。パイナップルケーキが台湾のお土産として人気が高いのはもう当然!という感じですね。

ただお土産を渡すだけじゃなくて、おいしいお茶でも飲みながら「台湾ってね~」ってパイナップルケーキから広がるお土産話をぜひしてほしい!!
味わい深いお菓子としての人気
やはりほんのりとした酸味があるパイナップルジャムは特徴的ですし、甘くてサクサクした生地との組み合わせが多くの人々に愛される理由の1つです。いろんな人を虜にしてしまう奥深い味わいだなとしみじみ思います。
パイナップルケーキ好きとしての大好きポイントはこんな感じです!
- 生地の豊かなバターの香りとフィリングをより引き立たせる甘すぎないおいしさ
- 生地の外はサクサクで、中はほろっと、ちょっとしっとりした食感
- 生地とねっちりフィリングの食感の違いの楽しみ
- フィリングのパイナップルと冬瓜の生み出す優しい甘酸っぱさ
- しつこくないさわやかな後味
パッケージングにもこだわりがある
パイナップルケーキは、中身の美味しさだけでなくパッケージングにもこだわりがあります。パイナップルケーキは、箱を開ける色とりどりの可愛らしい箱に入っているものも多くキチンと感があるので贈り物としても喜ばれることが多いです。箱入りじゃない場合でも、可愛らしいイラストやローカル感のある筆文字、台湾の景色などが描かれたパッケージのものがほとんどです。また、特別な機会やイベントに合わせた限定パッケージもあるため、コレクションするファンもいらっしゃるのだとか!
パイナップルケーキを買える場所
台湾には、多くのパイナップルケーキを扱うお店があります。どこでも気軽に買えるお菓子ですが、やっぱり有名どころが気になりますよね!
- 台北エリア
やはり首都なので、パイナップルケーキのお店もたくさんあります。
老舗の「李製餅家(李家大房)」から「台北犁記餅店」、「舊振南餅店」、「佳徳糕餅」、「鳳城麵包店 」などなど。九份なら「老珍香餅店」、淡水なら「新勝發」と旅行の行程の先々に必ずと言っていいほど地元で有名なお店があるので効率よく買うことが可能です!
- 台中エリア
微熱山丘(Sunny Hills)が生まれたのが実はこの台中エリアの南投市なんです!パイナップルの栽培とも深い縁のあ台中エリアには他にも、老舗の「顏新發餅舖」、「俊美食品」、「咕嚕」、「陳允寶泉」、さらに土鳳梨酥の元祖「日出・土鳳梨酥」など、名物の太陽餅に負けず劣らずたくさんあります!
- 台南エリア
台南市には、老舗の「滋養軒」、「萬川號」など、歴史あるパイナップルケーキ店があります。ほかにも「鳳盒子 Funbox」、「鐵金鋼鳳梨酥」などありますが、ちょっと変えるお店が少なめな印象です。
それぞれのお店のパイナップルケーキの特徴についてくわしくはこちら!

- 老珍香餅店
- 李製餅家(李家大房)
- 新勝發
パイナップルケーキのお土産としての利点
手軽に持ち帰れる
パイナップルケーキは、個包装で小さなサイズのものが多く、箱入りで手軽に持ち運ぶことができます。空港や観光地の売店でも手軽に購入できるため、旅行者にとってはとにかくありがたい存在です。

「買い忘れた!!」と思っても最後の最後まで買えるのがパイナップルケーキ!
ただし、生地によっては若干崩れやすく、衝撃に弱いものものあります。せっかく渡したお土産なのにいざ食べようとしたらボロボロ…ということにもなりかねませんので、渡すまでは包装の箱に入れたまま持ち運ぶことをおすすめします。箱から出して持ち運ぶときはつぶれないようにご注意を!
多様なラインナップ
上で触れたとおり、パイナップルケーキには様々な種類があるため、オーセンティックなタイプを好む、甘さ重視、スタンダードより新しい味にチャレンジしたいなど、渡す相手の好みに合わせて選ぶことができるのも魅力の1つです。
友達や家族に配るのにぴったり
パイナップルケーキは、基本的に個包装なので手軽に配りやすいお土産です。また、上で書いた通り縁起のいいお菓子ですので、パイナップルケーキの意味の説明をお土産話に添えて贈り物やお祝いにも良いでしょう。
パイナップルケーキはうれしい!
パイナップルケーキをもらった人々の反応は、そりゃもう大変好評!
好き嫌いされにくいクセのない愛されお菓子ですし、「あ!知ってる!これおいしいよね~」と話題にもなり、初めてもらう方にも、もらったことがある方にも必ず喜ばれる一品です。
私はあちこちで「パイナップルケーキが好きだ」と言って回っているので、台湾に行く友達がいたら必ず買ってきてくれますが、いつもらっても1,000%嬉しいです。そして、初めてのブランドに出会うと必ず感想をパイナップルケーキノートに書きますw
7.パイナップルケーキのおすすめの食べ方
どうやって食べる?
パイナップルケーキはやはり何よりそのまま!!!生地とフィリングの食感のマリアージュはたまりません。そしてもちろんランキングで1位のブランドを買うのも決して悪くはないチョイスです。でもせっかくなら意外と奥深いパイナップルケーキの世界に踏み込んで、観光に合わせてい行く先々で数種類買ってみて、食べ比べセットを作ったり、友達を誘って食べ比べお茶会なんてどうでしょう?お店ごとの違いや自分の好みがわかって一気に台湾通!
とはいえ気になるパイナップルケーキの人気店ランキングはこちら。

何と食べる?
生地は小麦粉とバターなどいわゆる洋菓子の材料ですので、コーヒーや紅茶との相性は抜群!
そしてせっかくなら台湾の人々にはお茶菓子として親しまれているパイナップルケーキを中国茶と一緒に楽しむのもおすすめです。さっぱりならプーアール茶、華やかな香りと一緒に楽しむならジャスミン茶など、あたたかい中国茶との組み合わせが楽しめます。ちょっと特別な方には、パイナップルケーキと中国茶をセットでお土産にするのも素敵です。
中国茶専門店が扱う隠れたパイナップルケーキの名店についてはこちら。

質問
Q1. パイナップルケーキは何が入っているのですか?
A1. パイナップルケーキは、パイナップルと冬瓜でできたジャムをサクサクの生地で包んで焼いたものが一般的です。
Q2. パイナップルケーキは何が人気の秘密なのですか?
A2. パイナップルケーキの人気の秘密は、何より台湾のローカルにも長く愛されるその美味しさでしょう!
Q3. パイナップルケーキの種類には、どのようなものがありますか?
A3. パイナップルケーキの種類には、オーソドックスな鳳梨酥(パイナップルと冬瓜のフィリング)と土鳳梨酥(パイナップルだけのフィリング)があります。
それ以外にも、マンゴーやグアバのフィリングだったり、生地にクリームチーズを練り込んだものや、チョコレートをトッピングしたものなど、様々なバリエーションがあります。
Q4. パイナップルケーキは何が特徴的なお菓子なのですか?
A4. パイナップルケーキは、フィリングに使われているパイナップルの甘酸っぱさとねっちりした食感、サクサクの生地の絶妙なバランスが特徴的です。
Q5. パイナップルケーキはどのような食べ方がおすすめですか?
A5. おすすめの食べ方はもちろんそのまま!!!ぜひそのまま香ばしい生地とフィリング(餡)の食感を楽しんでください。色々買って食べ比べるのはもちろん、コーヒーや紅茶、そして中国茶と一緒に食べるのもおすすめです!
まとめ
パイナップルケーキは、台湾土産といえばパイナップルケーキ!というくらい、台湾を代表するお土産。その美味しさで多くの人々を魅了しています。味はもちろんパッケージの可愛さや配りやすさ、入数が色々あるのもお土産として高評価ポイントです。
ただし!ちょっと崩れやすくて食べにくいタイプの生地のものもありますのでかわいいペーパーナプキンなどと一緒に配ると親切かも!
パイナップルケーキは種類も多く、ぱっと見で似た名前の商品もたくさんあるため、購入する際にはしっかり確認して買うことが大切です。
おすすめの食べ方はもちろんそのまま!!!じっくり香ばしい生地とフィリングの食感を楽しんでください。色々買って食べ比べるのはもちろん、コーヒーや紅茶、そして中国茶と一緒に食べるのもおすすめです!