口の中でとろける!パイナップルケーキの食感と口どけ
パイナップルケーキは、「台湾といえばパイナップルケーキ!」というくらいの代表的なお菓子で、近隣のアジアの国々だけでなく世界中で愛されております。
このお菓子の特徴は、「外側サクサク中しっとり」とした生地と、中に詰まっているフィリングの甘酸っぱいパイナップルジャムの組み合わせ。一口食べると、サクッとした歯触りのあとにしっとりした生地に到達して、最後はジャムの心地よい甘酸っぱさとねっちりとした食感が口の中に広がります。

って書きながら、もうパイナップルケーキ食べたくなってるww
ということで、この記事では、パイナップルケーキの食感や口どけについて、詳しく解説していきます!!
パイナップルケーキとは?
パイナップルケーキは、台湾語で「鳳梨酥」と書きます。

鳳梨=パイナップル、「酥」=サクサクしたものっていう意味!
小麦粉や砂糖、バター、卵などを練り合わせた生地の中に、パイナップルジャムを詰めて焼き上げたお菓子です。フィリングのパイナップルジャムのねっちり・もっちりとした食感が特徴的で、パイナップルジャムにパイナップルだけを使うもの(土鳳梨酥)、パイナップルと冬瓜を合わせて使っているもの(鳳梨酥)がオーソドックスな2つになります。
パイナップルジャムには、パイナップルの果肉がたっぷりと使われていて、甘酸っぱい味わいも大きな特徴です。冬瓜を使うことで食感がねっちり・もっちりするだけでなく酸っぱさを軽減してくれるという効果もあるので、ぜひ自分の好みがどちらか食べ比べてみてくださいね!
また、パイナップルケーキは、生地とフィリングという構成なので、とてもシンプル!そのためか、バリエーションが多いお菓子で、1軒のお店でも色々と種類があるため危うく買い間違えそうになったことが何度もあります。買うときはよく見て買いましょう!
たくさんあるパイナップルケーキの種類についてはこちら↓

パイナップルケーキは、代表的な台湾土産のひとつとして知られていますが、日本でも専門店のSunny Hills(微熱山丘)や一部の輸入食品スーパー、通販サイトで手軽に購入することができるようになったので、まずはとにかく食べてみてください!
パイナップルケーキの食感
1生地のサクサクとした食感
パイナップルケーキの生地には、小麦粉や砂糖、卵、バターなどが使われています。焼き具合はお店によっても様々ですが、外側がサクサク・さっくり・ほろほろっとしています。
ケーキというよりはむしろクッキーに近いものや口の中でほろほろになるほど繊細な食感のものもあります。

このサクサク食感はただの幕開けにしか過ぎない(意味深)
最初はパサパサすぎるんじゃ?と思う人もいるかもしれません。が!!!生地だけがパイナップルケーキのすべてではありません!やはり全体のバランスなので、飲み込む瞬間「これでいいんだ!」と思ってもらえると思います!
2パイナップルジャムのねっちり・もっちり食感
パイナップルケーキに欠かせないのが、パイナップルジャム!これがアイデンティティで間違いなし。台湾はかつてパイナップルの一大生産地として世界第3位の生産量を誇ったことこともあるほどパイナップルとは結びつきが強い国なのです。
パイナップルケーキに欠かせないパイナップルの歴史についてはこちら!

パイナップルの原産は南米ですが、台湾での品種改良のおかげで非常に甘くて繊維質の少ない良いパイナップルがたくさん採れるようになったのです。

台湾の代表的なお菓子にパイナップルが使われているのも納得!
パイナップルジャムには、パイナップルが使われているのはもちろんですが、冬瓜が使われていることもパイナップルケーキの食感に大きく影響を与えています。

あんまりお菓子に使われるイメージないけど、なぜ冬瓜なの?
今は甘いのが当たり前のパイナップルですが、昔は今ほど甘くもなく、非常に繊維質だったのだとか。それでお菓子にするのに選ばれたのが冬瓜でした。冬瓜の繊維はとっても細かいので、混ぜるとねっちり・もっちりした食感になります。これがまたたまらないのです!
もちろんどれも同じということはなく、パイナップルの繊維感がしっかり残ったものから、なめらかになるよう手を加えたものなど、お店によっても様々あります。
また、パイナップルの酸味をどこまで生かしているかも違いがあり、好みの分かれるところです。こればかりはやはり食べてみないとわからないので、ぜひ試してみてください。
また、私はそのまま食べる派なのですが、温めて食べることで、パイナップルジャムのやわらかさがより一層引き立ち、さらに美味しく食べることがでるという意見もあるようですのでこちらも一度お試しあれ!
3 生地とパイナップルジャムが生み出すなめらかな喉ごし
さて、ここまではパイナップルケーキの生地とフィリングそれぞれの食感について語ってきました。

ついに食感が奇跡のマリアージュ!!
そう。それらはお口の中で出会うのです。
まず、あなたがパイナップルケーキをひとくち食べると、さっくりした生地の歯ざわりを感じます。フィリングに近づくにつれて、その後少ししっとりした食感に変わります。さらにパイナップルジャムにたどり着いて、生地とパイナップルジャムが口の中で一体になると…。
甘さも控えめでさっくりとした生地は、パイナップルジャムの水分とねっちりした食感でとてもなめらかな食感に変化し口の中でとろけていきます。
控えめだった甘さは、ここでパイナップルジャムの甘さとをしっかりと引き立ててきます。酸味もあるのでくどくならず後味もさわやかなのは南国フルーツならでは。
サクサクの生地と硬すぎず柔らかすぎないパイナップルジャムの食感は噛んだ瞬間ちょっと意外な感じがするかもしれませんが噛みしめるうちに本当にバランスよく食感の変化を感じられます。
こうしてパイナップルケーキは非常に滑らかになって口の中でとろけるような感覚が楽しめるのです!
パイナップルケーキのおすすめのブランド
台湾の人々の生活にも根ざしていて、台湾のどこでも買えるのがパイナップルケーキ。テッパンからローカル、そしてラグジュアリーまでいろんなタイプを選べるのも良いところ。今回は食感という目線でおすすめのブランドをご紹介します!
李製餅家(李家大房)
李製餅家(李家大房)は100年以上の歴史がある台湾で有名な老舗のお菓子屋さん。こちらのパイナップルケーキは甘さ控えめな生地で、サクサク系というよりはしっとり寄り。このしっとりめの生地とフィリングのもっちりした感じが素晴らしい一体感を醸し出しています。派手な食感ではありませんが、地元で愛される素朴な味わいを感じられます。香りの強すぎない中国茶と一緒に楽しむのがおすすめ。

素朴で親しみがわくパッケージも一押し!
犁記餅店
続いても創業100年オーバーの老舗、犁記餅店。こちらの生地はサックサク系。バターの香りより小麦のいい香りを感じます。フィリングはパイナップルの繊維感もしっかり残した食べ応えのあるもっちりした食感で、噛みしめるほどに甘みを感じます。生地とフィリングが1:1くらいで贅沢感ばっちり。パイナップルがしっかり主張しているので、一緒に楽しむならおすすめはミルクティーです。
老珍香餅店
最後は観光地としても有名な九份のお店、老珍香餅店。出来立てを試食もさせてくれるお店で、こちらのパイナップルケーキはあっためて食べるも良さそうです。

(ぜんぶそのまま食べちゃうから、あっためたことないんだけど…)
こちらのパイナップルケーキの生地はしっとり系で、フィリングも柔らかめ。全体的に優しい食感です。まるでグミのような食感のあとに、しっかりパイナップルの香りが広がります。均一な食感で繊維感はありません。生地の細やかさとフィリングの柔らかさのおかげでとてもなめらかなくちどけです。こちらは浅炒りブラックコーヒーと一緒に楽しむのがおすすめです。
ということで、以上がパイナップルケーキの食感を楽しめるおすすめのブランドです。各ブランドとも、独自の香り・味わいを持ち、食感も異なります。色々試して自分に好きなブランドを見つけて、パイナップルケーキの美味しさを堪能してください。
また、こちらではパイナップルケーキのお土産としてのおすすめ度はこちら!

パイナップルケーキの保存方法と食感の変化
パイナップルケーキを美味しくいただくためには、保存方法にも注意が必要です。正しい保存方法を守ることで、美味しい食感を長期間楽しむことができます。
保存方法
パイナップルケーキを保存する場合は、密閉容器に入れて冷暗所で保管するのがおすすめです。密閉容器に入れることで、空気や湿気を遮断し、パイナップルケーキの風味や食感を保つことができます。ただし、冷やしてしまうとフィリングが固くなってしまったり香りが楽しめないこともあるので注意してください。

パイナップルケーキのために、冷蔵庫はやめとこう!
また、パイナップルケーキには、保存期間が記載されていることがあります。記載された期間内に食べるのが望ましいですが、保存方法を守っていれば、期間を過ぎても美味しくいただくことができます。保存料なしのお店ももちろんありますので、しっかり見ておきましょう!
食感の変化
パイナップルケーキを保存すると、食感に変化が生じることがあります。サクサク系は湿気るとせっかくの食感が台無しになってしまいますので注意しましょう。また、逆にパイナップルジャムが硬くなることもあります。この場合は、レンジで数秒間温めると柔らかくなり、美味しくいただくことができます。
パイナップルケーキの食感に合うおすすめの飲み物
パイナップルケーキの生地やパイナップルジャムの甘酸っぱい味わいには、様々な飲み物が合います。ここでは、パイナップルケーキの食感に合うおすすめの飲み物をご紹介します。
紅茶
洋菓子の材料と同じものが使われているパイナップルケーキには、紅茶がよく合います。タンニンの働きで口の中がさっぱりしますし、香りのマリアージュも楽しめます。
ストレートティー
バターの香りがしっかりしたタイプにはミルクを入れないストレートで飲む紅茶がおすすめです。キーモンやヌワラエリア、夏であればアイスのダージリンは、パイナップルケーキの甘酸っぱい味わいを引き立て、バターの濃厚な香りをリセットして次のひとくちをまたとてもおいしいものにしてくれるでしょう。

お花の香り系のフレーバーティーもお試しあれ!
ミルクティー
逆に、生地のバターの香りが控えめなタイプには砂糖を入れないミルクティーがおすすめです。アッサムやウバが間違いのない組み合わせ。あまりミルクティーにおすすめの紅茶には入ってきませんが、私はアールグレイのミルクティーもさわやかなベルガモットの香りと合わせて楽しめるなと思います。
コーヒー
パイナップルケーキにコーヒーを合わせると、パイナップルケーキの甘さが引き立ち、コーヒーの苦味が相まって、深みのある味わいが楽しめます。また、コーヒーには、パイナップルケーキの油分を分解する効果があり、口当たりをスッキリとさせる効果もあります。
ドリップ
もちろんこれもすべては好み!あくまでパイナップルケーキとの相性という意味でのおすすめは、「酸味よりも苦み重視で深炒り寄り」です!

コーヒー好きさん目線の「パイナップルケーキに合うコーヒー」も聞いてみたい!
マキネッタコーヒー
毎日飲むほどのカフェラテ好きなのですが、パイナップルケーキとの相性という意味だとミルクみが前に出ているため実はあんまりおすすめできないのです。
「でも濃いコーヒーが飲みたいんだ!!」という方もいらっしゃることでしょう。

わかりますわかります!
そんな方にはマキネッタで入れたコーヒーにフォームドにしない温めたミルクを入れるパターンがおすすめ。強めのコーヒーとミルクのバランスが、とてもパイナップルケーキに合うなあと感じます。洋菓子的な生地はもちろんですが、パイナップルジャムの甘みと酸味に意外なほど合うんです。
コーヒーの世界はそれこそ奥深く、豆、焙煎、挽き、淹れ様々な要素がありますので、とにかくお好きなコーヒーと一緒に食べてみて、「こんなのが合いそうだな」と想像を膨らませてみてほしい飲み物です。
中国茶
そして忘れてはいけない、台湾ではパイナップルケーキは「お茶請け」として親しまれているということを!ぜひぜひ中国茶と一緒に楽しんでみてください。

どのお茶もホットがおすすめ!
プーアル茶
おすすめは、ますプーアル茶、油分の多いお菓子との相性がよくバターのしっかりした香りに負けない強さがあります。一口ごとにしっかり味わうためにお茶でリセットする効果もあります。
鉄観音茶
鉄観音はウーロン茶系で台湾産のものもあるので台湾同士の組合わせて頂くのもおつです。揚げ物にも合う鉄観音はバターたっぷりの濃厚なパイナップルケーキにもぴったりです。パイナップルの後味とお茶の香りの芳醇さとの相性もぜひ感じてみてください。
ジャスミン茶
え、花の香りとパイナップルの香りは合うの!?と思われるかもしれませんが洋菓子との相性もいいと定評があるお茶なのです。癒しのティータイムにお試しあれ!
以上が、パイナップルケーキの食感に合うおすすめの飲み物をご紹介しましたが、あくまでご紹介で、決まりは何もありません。とにかくおいしい!と思えるものを好きなように食べたら正解です!

番外編のおすすめは…冷たい牛乳!!
よくある質問
Q1. パイナップルケーキは、どのくらいの期間保存できますか?
パイナップルケーキの保存期間は正直商品によって異なります。いずれにしても、密封容器で冷暗所で保存することができますが開封後は、早めに食べ切るようにしましょう。
Q2. パイナップルケーキは、どのような種類があるのでしょうか?
パイナップルケーキには、たくさんの種類がありますが、オーソドックスなのはパイナップルジャムにパイナップルだけを使う土鳳梨酥とパイナップルと冬瓜を合わせて使っている鳳梨酥があります。
Q3. パイナップルケーキは、どのような飲み物と一緒に食べるのがおすすめですか?
パイナップルケーキは、紅茶・コーヒー・中国茶と相性が良いです。これらの飲み物がもつ渋みが、パイナップルの甘さと酸味を引き立ててくれます。また油分をさっぱりさせて次のひとくちをさらにおいしくしてくれます。
Q4. パイナップルケーキは、どこで買えますか?
パイナップルケーキは、台湾をはじめとしたアジア圏で手軽に購入することができます。日本国内でも、インターネット通販サイトや一部の輸入食品スーパーで販売されています。
まとめ
パイナップルケーキは、台湾で愛される伝統的なお菓子です。パイナップルジャムを生地で包んで焼き上げたさっくり食感と甘酸っぱい味わいが人気の秘密です。本記事では、パイナップルケーキの食感や口どけについて詳しく解説しました。
まず、パイナップルケーキの食感の特徴は、「さっくりとした生地の食感」、「ねっちり・もっちりしたパイナップルジャムの食感」、「それらが生み出すなめらかな食感」の3つがあります。生地やパイナップルジャムはそれぞれお店によってさまざまな特徴があり、食感も異なるため、自分好みの食感を探す楽しみがあります。
さらに、本記事では、おすすめブランド、おすすめの食べ方、保存方法、飲み物、なども紹介しました。それぞれの情報を参考に、自分好みのパイナップルケーキを探してみてください。
以上、パイナップルケーキの食感や口どけについての詳しい解説でした。甘酸っぱい味わいと独特の食感を楽しんで台湾の伝統を感じてみてください。